[映画]宇宙戦艦ヤマト 2199


宇宙戦艦ヤマト」は、temaのS.F.への嗜好、科学技術への興味を決定付けた漫画である。
それが近年リメイクされている。
SPACE BATTLESHIP ヤマト
宇宙戦艦ヤマト2199
なお復活編など無かった。存在しなかった。
 
特に「2199」は理想的である。これぞtemaが観たかったヤマトだ。
ワクワクしながら色々情報を漁ると、「〜が変だ」「〜では説明がつかない」「〜はナゼだ」という意見が溢れている。
そんなものは自分で考えろ! それがS.F.者の楽しみの1つだ。
 
というワケで、「2199」での矛盾・疑問点をこじつけてみる。
目に付いた点は以下の通り。
 

  • サーシャが乗る宇宙船が、海王星軌道から火星まで10分で到達するのはなぜか
  • 冥王星から発射された惑星間ミサイルが木星近傍を通過するのはなぜか
  • 冥王星近傍で破壊された古代守の乗艦「ゆきかぜ」が土星の衛星上で発見されたのはなぜか
  • ガミラスが銀河系に移住しようとする理由は何か
  • 波動エンジン設計図と波動コアを別々に持ってきたのはなぜか
  • 上記を有人機で持ってきたのはなぜか
  • 放射能除去装置に当たるシステムを取りに来させるのはなぜか
  • ヤマトが異常に頑丈なのはなぜか
  • 森雪がサーシャに似ているのはなぜか
  • ヤマトが大和に偽装され、地表で建造されていたのはなぜか

 
これらに対する驚くべき説明を思いついたが、この余白はそれを書くには狭すぎる。

宇宙戦艦ヤマト2199 1 [Blu-ray]

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 悪魔の代理発見

以前、人には悪魔が必要であると記載した。
2007-04-16 - temaの日記

当時は、タミフルがその候補であったが、以下の点で役不足であった。

  • 不幸が発生する前に服用してなくてはならない
  • 全ての不幸を収められるわけでは無い
  • 一掃することが出来てしまう

どうやら日本人は、上記条件をクリアできる悪魔を発見したようである。
このため、この数年間は自殺者の数が減少する、そう予想するのである。

超ウルトラ原発子ども―ゲンパツは止められるよ

超ウルトラ原発子ども―ゲンパツは止められるよ

 SPACE BATTLESHIP ヤマト

 
久しぶりに映画を観た。
ツッ込み処満載であった。
しかし、ツッ込み処を無理矢理コジ付けるのも、S.F.者の楽しみである。
以下はSPACE BATTLESHIP ヤマトに対し、temaが妄想を膨らませたバックストーリィである。
 

以下、ネタバレ注意!

知的生命体を育む惑星には、魂の根源となる「場」が存在する。
否、魂の根源となる場の中でのみ、自我を持つ知的生命体が生まれるのだ。
 
精神寄生体であるデスラーにとっても、場は増殖−自己進化−のために必要である。ガミラス星系が滅びようとしている今、デスラーは魂の根源を持つ惑星を探していた。
大マゼラン星雲内に止まらず、小マゼラン星雲、銀河系にも探索の手を伸ばした。
やがて、銀河系内に目的の惑星が発見された。
時に西暦2194年。長い探索の末、デスラーは次なる安住の地を発見した。
 
その昔、ガミラス星には知的生命体であるガミラス人が存在した。
ガミラス文明の絶頂期に、あるガミラス星人が魂の根源に関する理論を発見した。その理論の応用として、文化的遺伝子(ミーム)群を実体化することに成功する。
実体化されたミーム群は、デスラーと名づけられた。
ガミラス星は、放射性物質「ガミラシウム」に富むため、デスラー放射線をエネルギィ源とするよう創られた。
 
デスラーが創られて幾許か後、ガミラス人は絶滅した。だが、デスラーは生き延びていた。
それから永劫と思える時が過ぎ、ガミラス星系の恒星が超新星爆発の兆候を示した。デスラーは次なる安住の地を探索し、地球を発見した。
地球を発見後、デスラーは惑星改造に着手した。地球をエネルギィ源である放射線で満たすべく、濃縮したガミラシウムを投下したのである。
 
惑星改造中に地球から調査隊が訪れ、その個体に寄生した際、デスラー内に新たなミーム群が生まれた。
その新たなミーム群は、地球人の文化に影響された破滅的なものであった。
 
デスラー放射線を吸収し増殖するが、増殖を抑止するミームも内包している。このため、放射性物質が枯渇しない範囲で増殖する。
しかし、スターシアと名づけられた新たなミーム群には、増殖を抑制するミームが欠けていた。結果、放射性物質が完全に枯渇するまでスターシアは指数関数的に増殖する。
 
ガミラス星の半分を侵されたデスラーは、スターシアを分離・隔離した。
スターシアに侵され、放射性物質が枯渇したガミラス星の半面は、冷たく蒼い色を帯びるようになった。
 
隔離された範囲の放射性物質が枯渇すると、スターシアは休眠状態となった。デスラーが地球に移住した後、超新星爆発と共にスターシアは滅ぶ運命であった。
だが、スターシアは休眠前に、自己の一部を地球へ投下する濃縮ガミラシウムへ混入することに成功する。その一部は、デスラーに気づかれぬよう移動能力を奪われていた。
 
地球に落下後、スターシアの一部は放射線を浴びて活性化し、波動エンジンの概念図とスターシアが隔離された座標を地球人に渡す。
その座標に辿り着く地球人が、若干のガミラシウムを持ち込み、一時的にスターシアは活性化するだろう。スターシアはその地球人に寄生して地球へ行く。
地球に投下されたガミラシウムを使って、スターシアは更に増殖することができるだろう。
 
事はスターシアの思惑通りに進んだ。
デスラーが地球に落とそうとした莫大なガミラシウムを失ったのは残念だったが、投下されたガミラシウムを使いスターシアは増殖した。
 
西暦2205年、地球上の放射性物質を枯渇させ、スターシアは再び休眠状態となった。
しかし、いずれ地球人が全面核戦争で滅びた後、スターシアは蘇る。
 

SPACE BATTLESHIP ヤマト (小学館文庫)

SPACE BATTLESHIP ヤマト (小学館文庫)

義勇軍、出撃!

 
銀河乞食軍団
今は亡き、野田「宇宙軍大元帥」昌宏の代表シリーズである。
いつの間にか続編が出なくなり、遂に未完で終わることが決定してしまったシリーズである。いや、あった。
 
このたび、作者を変えてリメイクされることになった。
読んでみると、ノダ節は抑えられ、古典力学が多用されてはいるが、この粋な雰囲気は銀河乞食軍団の世界である。
 
よくやってくれた、偉いぞ早川書房
今回は軍団誕生秘話であるが、この勢いで正編を続けても良いと思うのだ。
このシリーズだけでは無い。最早、「高飛びレイク」や「タイタニア」を完結させるには、この方法しか無いのではなかろうか?
ついでに「ホラ吹きココラテの冒険」の続編も出してくれるとありがたい。
ついでに「ヴォルコシガン」シリーズの続編も出してくれると・・・これは作者も訳者も準備ができてるのだから早く出してくれたまへ。
 
ただし、表紙には配慮いただきたい。
買い難いンだよなァ、これ。

 レンタル&レッスン(柏秀樹)

 
先日、レンタルバイク店が協賛するライディングスクールに行って来た。
バイクを貸してくれ、乗り方も教えてくれるのである。
怖かった。
 
講師の柏氏は、駄洒落を交えながら軽妙に説明を行なう。
柔和な人となりに、特に緊張せずにタンデム走行に望んだ。
普段柔和な人が、車に乗ると打って変わって凶暴になる、そんな話を聞いたことがある。
 
そんな話は聞いたことがあるだけで、柏氏はバイクに乗っても柔和なかたである。
凶暴になるのはバイクである。
先生、怖くて前が見えません。
 
カーブは危険なので速度を落とすべきである。
一方、見通しの良い直線であれば加速しても危険度は低い。
正論である。
正論であるが、直線で加速するたびにtemaの血液は”ハイホーハイホー”と言いながら足元に下る。
脳に血液が行ってないtemaに、柏氏が左手で何か示しながら説明してくれる。
先生、今左ハンドルは誰かが握っててくれてるんですよね?
 
数分間のタンデム走行が終わると、グラブバーを握っていた右手が動かない。
指を一本いっぽん引き剥がすようにして手を離す。
どんな説明よりも、バイクの怖さ、ブレーキ練習の重要性が判る。
バイクに乗る人であれば、体験しておいて損は無い。
百聞は一見にしかず、至言である。
尤も、格言としてはこちらの方が合っている。
聞いて極楽見て地獄。
 
とまぁ怖いことばかり書いたが、そもそも重量300kgの物体が馬100頭分の力でスッ飛んで行くのである。怖くないわけがない。
バイクは怖いが、レッスンは楽しかった。また受講したく思い、柏氏やKRC事務局のかたも勧めてくれるのだが、残念ながらバイクを持つ予定がない。
 
バイクを持たないのは、時間が無いこともあるが、所有したいと思うデザインのバイクが無いことが大きい。
なぜ日本製バイクは、奇をてらったデザインにするのだろう。xjr1300やCB1300SFは結構オーソドックスであるが、残念なことにテールが跳ね上がっている。テールは滑らかに降りていて欲しい。
 
というわけで、後はSRX-6とCB1100Fが1台怖い。

 とてつもない日本(麻生太郎)

 
temaは本好きであるが、それほど大切にはしない。書店でカバーはお願いしないし、袋も貰わない。だが、この本は別である。剥き身で電車内で読む勇気は無い。恥ずかしい本を別の本の間に隠して購入したのは久しぶりである。
買い難い本ではあるが、日本の首相が書いた本である。この政治家はアブナイと思うなら、なおさら読んでおくべきだ。
 
今回は章ごとの概略とその章に対するコメントを記載しておいた。これで忘れっぽいtemaも万全である。
 

はじめに

日本は納期重視である。過労死の問題はあっても、納期を守る勤勉さは美徳である。
日本流のトヨタソニー、カラオケ、マンガ等はグローバルスタンダードである。日本は大いなる潜在力を秘めている。
祖父・吉田茂は「日本はとてつもない国なのだ」と言った。私(麻生)は、その言葉を思い出している。

インドで日本企業が地下鉄を整備し、その際に納期重視だったらしい。それを見たインド人は「価値観が翻るほどの衝撃」を受けたとのことである。
「価値観が翻るほどの衝撃」を受けるのは、インド人は納期にそれほど価値を見出してないからである。
顧客にとって価値が無いものにコストをかけるのは、企業としてちょっとどうか。
あ、これODAだから顧客は日本国政府だった。
 

第一章 アジアの実践的先駆者

日本の戦後復興はすばらしい。
第二次世界大戦にて、日本はアジア各国の民を苦しめた。高度成長期には環境破壊も行った。これらは日本が「失敗例を進んでさらけ出す」タイプの国だという事を示している。それゆえ日本はソート・リーダー(実践的先駆者)なのである。
ODAの実施と日米同盟により、日本はアジアの安定化装置となっている。
日本はアジア各国と、対等な仲間としての関係を結んでいく。

侵略と環境破壊がなぜ「失敗例を進んでさらけ出す」に繋がるのか判らない。
アジア各国と「対等な仲間」としての関係を結んでいく、と書いてる一方、日本を先駆者的な立場に位置付けているのは矛盾している。
 
また別の疑問もある。この本はほとんどが「だ・である」調で記述されているが、なぜか本章の一段落だけ「です・ます」調になっている。その部分を引用する。

念を押しておきますが、私は「日本はアジアで一番優れた国だ」といった短絡的な話をしているのではありません。民族的な優位性を説くつもりもありません。あくまでも歴史の流れの中で、偶然や必然が積み重なって、そうなったということを申し上げているに過ぎないのです。

そうなったとはどうなったというのか。先駆者、すなわちアジアで一番豊かで進んでいる国になった、ということではないのか。豊かさと科学技術が優劣の基準で無いというならば、何で優劣を付けているのか。
 

第二章 日本の底力

椎名林檎谷村新司ポケモンドラえもん。このようなニート世代が育てた日本のサブカルチャーは素晴らしい。ニート世代はパワーがある。
平等は建前、偽りなのではないか。人生は不平等である。皆が高等教育を目指すより、躾などをしっかりした方が良い。

藤子不二雄谷村新司のファンはニート世代だったのか?
椎名林檎ファンがニート世代というのは許せるとして、だからといってニート世代にパワーがあるという論理展開は間違っている。
一方、躾重視の教育論は、三浦朱門*1を思い出させる。まぁ麻生太郎も、ゆとり教育推進時の政治家であるため、しかたないことである。
 

第三章 高齢化を讃える

日本の老人は金持ちである。金持ちで無い人も結構働ける。
カネのある老人には、しこたまカネを使っていただけばよい。ここにビジネスチャンスがある。

「カネのある老人には、しこたまカネを使っていただけばよい。」という文は原文のままである。麻生太郎の魅力は、多分この率直な物言いにある。それにしてもこの言い方はちょっとどうか、と思ったものの、金持ちの老人は自民党支持者が多いため問題無い。
 

第四章 「格差感」に騙されてないか

ロシアや中国は私有財産の平等を追求した。
→でも平等を求める人がロシアや中国に移民することは無い
→結果の平等を進めるべきでは無く、機会の平等を進めるべきである
格差は気のせいである。

ロシアや中国が失敗したからといって、平等がまずい概念だという事にはならない。
結果の平等より機会の平等を、という件については同意するが、これは程度問題である。
そして、今日本では格差による機会の平等が問題視されているはずであり、上記の論理は「平等」「格差」という意味のすり替えを行っている。
 

第五章 地方は生き返る

選挙区に大学を誘致して、成功した。
三位一体改革を進めるためには、地方の財政安定化を図る必要がある。そのためには市町村合併が必要である

この本の中で、一番力が入っている章である。さすがに考えられており、大きな突っ込みどころは見当たらない。
ただ、三位一体改革が進められない理由は役人だけではあるまい。密接に人と土地が結びついた地で故郷を守ろうとする住民、彼ら彼女らの反対も一因である。
このため、地方の財政安定化を図るための市町村合併は行わず、村役場や市役所のみの合併を提案する。これならば住民の反対は少なくなるだろう。
 

第六章 外交の見取り図

たとえ話として、学校に以下の3名がいるとする。
A君:喧嘩が強い
B君:カッコ良くて頭も良い
C君:今ひとつイケてないが、金持ち
この時、C君が学校で苛められないためには、A君に擦り寄るしかない。
A君はアメリカで、B君はフランス、C君は日本をたとえている。日本はアメリカに擦り寄るべきである。「もっとよい知恵がある」ならばそれは結構、ぜひ議論しよう。

ドラえもんで言えば
A君:ジャイアン
B君:出木杉
C君:スネ夫
である。
確かにドラえもんの中でも、スネ夫は苛められず、のび太が苛められっ子である。
だからスネ夫は正しい…ってそれで良いのか?
 
本章では靖国神社についても、かなりの量記述されている。この件については、日を改めて記述する。
 

第七章 新たなアジア主義−麻生ドクトリン

欧州連合(EU)と同様なアジア連合*2を創りたい。
そのために「価値の外交」を進めていく。
「価値」とは民主主義、平和、自由、人権、法の支配、市場経済という「普遍的価値」のことであり日本はどの国よりもその価値を知っている。「価値の外交」とはこの「価値」を重視し、広めていく外交である。

「価値の外交」がどのようなものか判らない。
本章では、カンボジアで「価値の外交」を実施している人が、例として記載されている。

  • 裁判官・弁護士を育成する(カンボジア人の)先生がいる。その先生をコーチする日本人の検察官
  • 地雷の除去を行っている自衛隊OB

また、イラクでの自衛隊活動も「価値の外交」らしい

イラクでの自衛隊活動は兎も角、カンボジアの例は良い話である。良い話ではあるが、それがアジア連合とどう繋がっていくか判らない。
 
どのようなものか判らない以上、賛成も反対もできないが、微妙である。
「価値の外交」の本音は、日本版グローバリゼーションでは無いのか。本家グローバリゼーションは、アメリカ式の政治・経済政策を他国に実施させるという面があり、結果、アメリカ企業が成果を出しやすい世界になっている。日本版グローバリゼーションがアジアを席巻すれば、日本企業が成果を出しやすくなり、temaの給料も上がる…かも知れない。
 
本書全体に対するコメントを、以下に示す。
 
本書の構成は、前半(第4章まで)に景気の良い話を出して読者を引き寄せ、後半(第5章以後)に真に自分が言いたい事を示す構成である。その狙いは判るが前半に隙が多すぎる。多少の隙を見せるのは人間味を示す効果があるが、本書はやりすぎである。

麻生太郎が首相の間に実現しようとしている事は第5章であり、その事自体は反対しない。というより反対する材料をtemaが持っていない。
ただし、第7章で示されるビジョン−アジア連合―は問題である。アジア連合の構想自体は否定しないが、大東亜共栄圏を連想させるものが多すぎる。もしアジア連合を目指すのであれば、靖国に関わらず、軍備を削減していかなくては実現は困難である。そして残念ながら、麻生太郎の言動はそれとは逆方向に進んでおり、そのような人を首相に選んだのはtema達なのである。
 

とてつもない日本 (新潮新書)

とてつもない日本 (新潮新書)

*1:文化庁長官。ゆとり教育を推進した人物である

*2:AU?

 ビルいっぱいの資料の山

 
年金問題で、以下の事が言われている。
 

  1. 名前無しの場合”00”を入れてたので、調査は数時間でできるはずだ
  2. 不備を指摘した協議資料が無いのは、業者側の責任だ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070920-00000125-mai-pol
 
temaの認識は違う。
調査は数時間では出来ない。協議資料を業者が持ってたら問題である。
 
1.”00”を入れてたので
 
確かに名前欄が”00”である件数を抽出することは簡単である。しかしその前に以下を証明しなくてはならない。

  • 名前無しの場合、必ず名前欄が”00”である
  • 名前欄が”00”の場合、必ず名前無しである

  
記事によれば、「手書きの記録を順次コンピューターに入力した」とある。つまり人が入力しており、必ず間違いが発生する。
例えば全角で入力してたらどうするか、前後に空白が入ってるかも知れない、改行コードが入ってるかも知れない、名前の前に誤って”00”を入れてたらどうするか。そこらへんを全て考えて集計しなくてはならない。
そして、全て考え尽くしたことを証明しなくてはならない。
 
上記の証明は悪魔の証明であるため、本来不可能である。しかし、不可能を求めるのが日本のビジネスである。
「520万件以上あります」ではダメなのである(注)。
「5,242,458件あります。5,242,457件でも5,242,459件でも無く、5,242,458件です」という答えを求められるのである。
 
2.不備を指摘した協議資料
 
不備を指摘したプロジェクトは、既に物を納入し、完結している。そんなプロジェクト資料を未だに持っているとなれば、セキュリティ上問題視される可能性がある。通常は何年か後に廃棄することになる。
 
そもそも、不備を指摘したのは1980年代らしい。約20年前である。
20年も前の資料を何処に取っておけと言うのか?
temaのプロジェクトでは、1年にダンボール箱で50箱程度の資料が出る。20年経てば1,000箱である。
セキュリティの都合上、余所に持ち出すわけにはいかない。東京中を資料の山にする覚悟があるのだろうか?
 

シックスシグマ

シックスシグマ

 
注)
大概の人は、これで良いと言うだろう。目的としても、大体の数字があれば良いはずだ。
但し計算機ビジネスにおいては、「だろう」「はずだ」が許されないのだ。
全ての関係者から念書を取る、というなら別であるが…