逆境ナイン

原作は島本和彦の漫画。これを忠実に映画化している。
映画ならではの絵づくりも行っているのだが、どうも燃えることができなかった。空回りでアル。

なぜか?
絵に迫力が無いのである。
役者は悪くは無い。悪くは無いのだが、島本和彦の絵には劣ってしまう。そこの差を埋められなかった演出の責任である。

たとえば、名場面である「それはそれ、これはこれ」だが、
「それはそれ」監督をあおりぎみに映すのは良い。次に「これはこれ」の時には、岩が崩れる音を背景に、監督の顔の「どアップ」で映して欲しかった。
ストーリは非常に単純なのだから、絵での説明はそれほどいらない。見開きページのような迫力を、演出して欲しかった。

 

逆境ナイン (1) (サンデーGXコミックス)

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