敬語について

 
先日、近所の焼肉店で美女に囲まれて食事をした。ちなみに、殆どの人がtemaの娘と言って通るくらい若い*1。temaの鼻の下が何cmであったかは、測定してないため判らない。
実データが無い以上、「延びていたはずだ」等という余計な仮説を立ててはならない。これが、オッカムの剃刀というやつである。
 
閑話休題
 
彼女たちは中国語圏出身であり、日本語会話はできるがネイティヴでは無い。そんな彼女達が最も迷うのは「敬語」との事。中国語には、「丁寧な言い方」というのはあっても「敬語」は無いらしい。
 
敬語は、日本語ネイティヴの人でも迷うものである。temaが常々気になっていたのは、次の用法。

××に関し、ご報告致します。

「報告」の主体はこちらだから「ご報告」では無いだろう...と考えていたのだが、「ご報告」が正しいらしい。
http://itp.ne.jp/contents/business/tool/keigo.html
電話のNo.10に「課長の山田が明日ご連絡を差し上げると申しておりました」という例が出ている。
これまで、さんざん職場内で注意してきたのに...ごめん>職場のみんな
 
敬語の他にも、上座/下座などのビジネスマナーがある。これは、態度で表す敬語である。上座/下座もやはり迷いまくる。例えば店などでは、出入り口と窓(またはTV)の関係により判りにくくなる。このような上座/下座も彼女達の出身地では、無いようである。
 
ビジネスマナーと言えば、スーツにネクタイという姿も一種の謙譲語である。「こんな暑苦しい思いをしても、会うだけの価値が貴方にはあるのです」、という謙譲を表したものである。
このため、営業系サラリーマンに対してはクールビズは定着しない。少なくとも、ユーザに会う時にはスーツにネクタイが必須である。ノーネクタイでユーザの所に行くのは、商談をタメ口で行うようなものである。
(ちなみに、女性の化粧なども敬語の役割を担っている。このため、女性の場合、化粧をしない方が失礼にあたる)
 
では、クールビズは無駄なのか? というと、そうでは無い。有効である。temaは大賛成である。
こんなジョークがある。

 神父のところに、敬虔な信者である大金持ちの経営者が訪れた。経営者曰く、
 「私は、日頃から質素な生活を心がけており、食べ物も堅いパンと水が基本です」
そのように言った経営者に、神父は怒った。経営者が「今後は、ご馳走を食べる」と
言うまで、神父は許そうとはしなかった。
 横で聞いていた見習い神父は、疑問に思った。
 「なぜ、ご馳走を食べさせるのです?」
 神父曰く
 「金持ちにもかかわらずパンしか食べないなら、貧乏人は石でも食べておけ、と思う
だろう。ご馳走を食べていれば、貧乏人もパンくらいは食べなくては、と思うだろう。
金持ちにはご馳走を食わせなくちゃならんのだ」

上部、特に政治家には、クールビズをさせるべきである。そうすれば、一般の人も上着を脱いだり、半袖シャツや麻のスーツを着ても許されるようになる。クールビズに反してスーツを着ている国会議員などは、「一般人は夏でも綿の上下を着るべきだ」と思っているに違いない。

*1:唯一の例外は横に居たtema妻