OO7 カジノ・ロワイヤル

 
OO7はショーン・コネリー版が良い。
サンダーボール作戦」が特に良い。
ロジャー・ムーア版はあまり好きじゃない。
ジョージ・レーゼンビー版は見たことも無い。顔が色男では無いのである。
ピアース・ブロスナン版も派手で好きだが、ルパン3世と同じで最近のものには緊張感が足りない。
 
さて、ダニエル・クレイグ版の本作。
この人も色男とは言えない。ジョージ再びである。
だがしかし、映画が始まって数十分後、ダニエル・クレイグの顔がショーン・コネリーに見えて来た。表情などを似せているのだろうけれど、頬のラインが特に似ている。
ちなみに鼻から上はエド・ハリス
どちらにしても、将来髪が不自由しそうである。
 
それはともかく、今回のOO7は良い。
全編クライマックス、ではないが緊張感に満ちている。
しかも映像・音声は現代技術を使った良質なものである。
「ルパンv.s.マモー」を最新の作画でリメイクしたようなものである。
 

以下、ネタバレ注意

ただ、些細な不満点がある。
 
1.いくらM16内でカードが巧くてもル・シッフルと互角に戦えるものか?
2.SONYが制作に関わってるのは判るが、皆がVAIOを使ってるのは
  ちょっとどうか
3.拷問後のボンドがヴェスパーと抱き合うシーンで、一瞬、動きが止まる。
  その後、安心したかのような笑みを浮かべ抱きしめるのだが、
  その時まで安心できてなかったのか?
 
しかし、些細なことである。
なによりもOO7が格好良いのだ。ハードボイルドとは、主人公を格好良く見せることこそが目的なのだ。
 
すっかり満足して翌日、髪を切ってくれてるS嬢に言った。
OO7のような髪型にしてくれい。
「OO7って、今やってるやつですか? 私観てないんです」
あれま、いやあれは良いですよ。やってる俳優がショーン・コネリーに似ててね。
ショーン・コネリーってどんな人でしたっけ?」
…「奇談」の阿部寛の髪型でいいです。
「ああ、阿部ちゃんね」

まぁ同じような髪型なのだけど、「妖怪ハンターの髪型」と言うより「OO7の髪型」と言った方が満足度は高いと思う。