Sin州大騒ぎ
本件は、一部フィクション*1です。
今回の某掲示板オフ会は信州。
まず行ったのは善光寺。
牛に引かれて善光寺。あれ、馬だっけ？
「牛です」
「馬に轢かれたら大変な事になります」
即座にツッコミが入る。しかし牛も四つ足、馬も四つ足。牛が引けるなら馬が引けぬ道理があろうか。
寺と言えば、お賽銭。
以前、通常の20倍ものお賽銭を奉納した結果、大変な事になり入院した。
その教訓を胸に、今回は通常の10倍に留める。
しかし油断はならない。
「これはDBRCTさんのお賽銭です。temaのではありません」と仏様に因果を含める。
これで安心である。
おみくじも引く。
”小吉” ”運勢は向いてないが、神妙にしていれば良いことがあるかも知れないし無いかも知れない”
非常に曖昧な記述である。
まぁ、預言は明確にしてはならない、と中禅寺秋彦も言っているから仕方ない。
たまごどんもおみくじを引いた。
”不倫運よし” ”英語を学習すべし”
まことに明確な指導である。
明確ではあるが、仏様が”不倫運よし”はマズイだろう。
「カマンベールぴょ〜ん」たまごどん、良いネタが出来たと乗り気である。
でも、カマンベールぴょんは英語学習とは関係ないと思うぞ。
温泉宿に着き、一風呂浴びたら宴会である。
キンキンに冷やされ霜が降りたジョッキをぶつけ合った後は、温泉で火照った体、うだった頭にキューッと染み渡る至福の一杯。
ジョッキが干された後も、景気良くビール瓶の栓が抜かれていく。
そろそろ冷蔵庫内のビールが無くなりそうな頃、携帯電話が鳴った。
「猫ですにゃー」
地下に眠るＭさんである。
本人は「嫌がらせ電話をかけるにゃ」とか言っていたが、これは明らかに負け猫の遠吠え。
さぁ遠吠えCOME！
「ちょっと待つにゃ」と言われて数瞬後
少女の声が聞こえた。
「○ゲ」
それは君みたいな可愛い娘には似合わないセリフだぜ、仔猫ちゃん。
「ハ○」
ま、またしても、口にしちゃならん単語を…セクハラだ、陰謀だ、幼児虐待だ！
娘にそんな事を言わせるとは、後で奥さんから怒られますぞ。
「猫女房は横で笑ってますにゃー」
先取点は取られたものの、所詮向こうは素面。こちらはかなりできあがった状態。勝負になるワケが無い。
「こちらもガソリンを補給してから、再度かけますにゃー
なお先ほどの『○ゲ』は、たまごどんの留守録にも入れといたにゃ」
黒い。それは黒い。
地下に眠るＭさんがガソリンを補給する間に、こちらも補給を受けねば。
しかし、ビールは全て飲み尽くしてしまった。
「これを開けましょう」
たまごどんの転職祝いにとwadjaさんが持って来たグラッパを持ち上げる。
アルコール度数、実に４６度。これは強力だ。
一口含む。
お、これは滑らかな口当たりで、良い酒ですな。
口当たりは良いが、なんせ４６度である。調子にのって呑むと大変な事になりそうである。
大変な事になった。
「これはガソリンじゃねぇ。ニトロだ！」
「アメリカでは『ニトロ』とは言わないんですよ」
じゃ、何て言うんですか？
「ナイトロジェン！」*2
ナイトロジェンを４フィンガー注がれるが、いつの間にか消えている。
さすがの揮発性である。
ニトロに駆動されて、会話は暴走する。
「京都の四条と五条の間に家がありまして、それが四畳半の起こりです」
京の四条と言えば、弁慶がな、ぎなた*3を持って…
「それは五条」
「某掲示板も居なくなった人が色々いますね」
そう言えば、流木さんはどうしてるんでしょうねぇ
「地下猫さんと論争してましたよね。真面目な人だったから、もういいっ！て思っちゃったかなぁ」
やはり地下に眠るＭさんがイケナイんですね。
そんな折、たまごどんの携帯が鳴る。
ガソリン補給済みの、地下に眠るＭさんである。
「もしもし、猫ですにゃー」
もしもし、流木です！
言い切った。
これで、勝ちは貰ったようなものだ。
wadjaさんに携帯を回す
「もしもし、○ーバン○ットです！」
あ、言い切ってる。
次は谷庵さん…やや、谷庵さんが落ちてる。
「谷庵さんが臨死体験だ！」
おを、天井近くに浮かんでるぞ！
「おーい、谷庵さーん」皆で天井に向けて手を振る。
ニトロを補給した我々は、無敵である。
ふと見ると、たまごどんが携帯をいじってる。
耳に当て、留守録を聞いてる模様。
あ、崩れ落ちた。
どうやら仔猫ちゃんが吹き込んだ「○ゲ」を聞いたらしい。
おーい
…へんじがない。ただのしかばねのようだ
しかし三日間待つまでもなく、しかばねが復活する。
「もしもし、NATROMぴょんか？ カマンベールぴょんは居るぴょん？」
たまごどん、負けるな一茶これにあり。「不倫(ネタ)運よし」ぢゃ。Ｇｏ！Ｇｏ！！
携帯がtemaに回ってきた。
「カマンベールですけど、皆さんが言ってる『ニトロ』って、何のことですか？」
不倫ネタ不発。
翌朝、あれだけ深酒した割には残っていない。食堂でも２の膳まで箸が伸びる。
ただ、たまごどんだけは食が進まない。
「カマンベールぴょんには悪いことしたぴょん」落ち込んでるのかも知れない。
いや、あれはニトロとおみくじが織りなした過ちだ。
きっとカマンベールさんも分かってくれるさ。
ふと気づく。
食が進まないたまごどんの隣で、紅毛碧眼の美女が箸を使っている。
これだ。
これが”不倫運よし”そして”英語を学習すべし”だったのだ。
そして今こそニトロの爆発力が必要だった。
残念だったがこれも定めだ、たまごどん。
大丈夫、きっとNorton3rdさんがバンコク・オフを企画してくれて、素敵なタイ美人に出逢うことができるであろう。
- 作者: Gabriella Wollenhaupt
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