夫婦別姓について その1

 
夫婦別姓に賛成する人の意見として、以下の意見が目立つ。
選択式なのだから良いではないか。反対する人は同姓にすれば良い。なぜ他の人にまで強制するのか?
 
違うのだ。反対派は、そんな理由で反対していない。
 
想像してみて欲しい。
近所の商店街で、若い男女が接吻をしているシーンを。茶髪でピアスとかしてるかも知れない。
そんな光景は見たく無い。若い男女交際は、もっと初々しくほのぼのとしたものであって欲しい。ふとした拍子に触れ合う指と指、ほのかに染まる頬。若い男女の交際は、そうあって欲しいのだ!
 
「いや別にいーんじゃねぇ? ってゆーか今俺達やってるしー」
そう言う人も居るかも知れない。
 
では、想像してみて欲しい。
近所の商店街で、中年の男同士が接吻をしているシーンを。オールバックで腹とか出てるかも知れない。
ちなみに、temaはそんな光景は見たくないし、想像もしない。あしからず
 
それぞれの人には、自分が心地よいと感じる環境がある。法、倫理、道徳などのルールは、その環境を設定するための道具なのだ。
反対派は、夫婦は同姓な社会を心地よいと感じるのである。別姓の夫婦は、同棲として蔑まれるような環境が心地よいのだ。
もっと言えば、「夫婦」と「同棲」には違いがあり、最も重要な違いが「同姓」か「別姓」か、という事なのである。選択式夫婦別姓を認めてしまえば、「夫婦」と「同姓」の差異が無くなってしまう。戸籍上の差異など、法的には有効であっても心的には無効だ。
 
これが、反対派の理由だ。
選択式夫婦別姓法案は、「夫婦」と「同棲」の差異を無くしてしまい、結果「同棲」が大きな顔をすることになる。そのような社会が嫌いだから、反対するのだ。