一杯おごる

 
窓の外は雨。雨が降ってる。
帰宅途中の山手線から、tema妻にメールを打つ。
「一杯おごるから迎えに来て」
 
駅近くの居酒屋で待ち合わせる。ジョッキを2杯干し、お腹も満足した後の事である。
雨は激しくなって来ている。
大きな傘を持って来てくれただろうか?
「え? temaが傘持って来てると思って、持ってこなかったよ」
あなた、本当に一杯おごられる為だけに来たのですか?
 
雨が弱くなったのを見計らって、急いで帰宅。
アパートの一階に着いたとたん、tema妻がうずくまる。
「居酒屋に自転車忘れて来た…」
をいっ!
 

雨の物語

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