忘年会

 
世間は新年会の時期だが、ようやく心の傷が癒えたため*1記述する。
 
それは昨年末にあった職場の忘年会、temaが1時間ほど遅れて会場に着くと、皆の目が変であった。
「まーまー座れ」
一番奥の席に座らされる。いわゆる上座である。ちょっと偉くなった気分である。
上座下座はどうでも良いが、周りを若い女性に囲まれた席である。文句の出ようはずがナイ。世は満足であるぞ。
とりあえずビール。ちなみにtemaはいつも最後までビール。
 
「さぁ、××さん、ぶぁーっと言ってみよう!」向こうの方で、後輩がテンション高く叫ぶ。お前は植木等か。
××さんは、数年前に退職した若い女性である。うむ、苦しゅうないぞ、近う寄れ。
「あたし、この職場に居たとき、temaさんにセクハラされました」
な、なんだってーっ!!
記憶にございません (c)小佐野賢治
いや、『ホントはやっちゃってるんだけど言うわけにゃイカン』という意味では無く、本当に記憶にナイ。
 
会場は、割れんばかりの大歓声である。××さん、さすがにあんまりだと思ったのか
「でも、私がそう思ってただけかも知れないし…」
フォローになってません。つか、冗談じゃなかったのかーっ
「いやいや、それでいいのだ」元上司が、断言する。
「当事者である女性が『セクハラだ』と感じる事が、セクハラの定義だからね。ということでtema有罪」
冤罪だ、不当判決だ、上告を要求する!
 
その後、速やかに別の話題となり、話題を蒸し返すのが怖くなった。
これは、二次会の席で二人になった時に、本人に聞くしかない。
 
で、二次会。
××さんも二次会に参加するようである。想定の範囲内である。
二次会会場に着くと、××さんの旦那さんが登場した。想定の範囲外である。
しかも××さんの旦那さん、temaが毎日のように会う「お客様」なのである。
言えねぇ言えねぇ、もう言えねぇ
 
結局、temaが何をやったのかは、未だに不明である

冤罪はこうして作られる (講談社現代新書)

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