福岡オフ

 
オフ会の待ち合わせ場所は、キャナルシティ近くのホテルのロビーである。
このホテルの宿泊料は、temaの宿泊するホテルの約2倍である。つまりチェックインしてる人々は皆ブルジョアであり、プロレタリアートの一員として、義憤に燃えるのである。
 
ロビーには10分100円でインタネットができるPCが置いてあり、そこでmixiとか見てると、wadjaさんが表れた。
「wadjaさーん!」と呼びかけようとしたが、ここは高級ホテルである。大声でハンドルネームを呼ぶのは憚られる。「wadjaさーん…」と呼んだが聞こえなかったらしく、カウンターに向かうwadjaさん。本名はなんだっけ…あ、××さんだった、と思い出した時には、結構距離が離れていた。
カウンターに行けば良いのだが、インタネットの残り時間は後2分有る。貧乏性のtemaには、この2分を見捨てることができない。2分後、振り返った時には既にwadjaさんの姿は無かった。
 
待つことしばし、皆が集まりだした。今回、初対面なのはRYU_TI_SYUさんだけである。互いに「そうか、こんな顔してたのか」と好奇心を満足させた後、川端商店街を通って太宰府に向かうことにした。
 
川端商店街の端には神社がある。衆牛院フーッ櫛田神社という名前らしい。
境内に入ると、高さ20m近くある建物があり、中を覗くと巨大な羽子板のような御輿があった。縮尺を別にすれば、正月に浅草雷門で売られている奴と似ている。祭りの際には、これを担ぐらしい。こんな重心が高い御輿、倒れた日には大変である。それに、電車の架線とか邪魔になるんじゃ…
「その時は、架線を外すべきですよ」とあきさん
いや、そんなことしたら、電車止まってしまいます
「だから京都では、祭りの時は電車止めるんです」とwadjaさん
祭り、おそるべし。
 
その後、川端商店街を散策しながら駅に向かう。
アーケードとなっている通りの上から大きな垂れ幕が下がり、一枚いちまい、博多弁が書いてある。
例えば、「きたわれる」という言葉が書いてある。その横に描かれた絵の中では、厳しい目をした男が仁王立ちしており、その足下には2人の、まだ幼いと言ってもいいくらいの男が倒れ伏している。
「きたわれる」漢字で書くと「北割れる」である。
博多の北に位置する朝鮮半島は、1950年におこった朝鮮戦争で分断された。「北割れる」とは、この戦争を意味する言葉である。
なお、博多から見れば朝鮮半島は北に位置するが、例えば北海道から見ると西に位置する。このため、「北割れる」は明らかに方言である。
 
その他に、この商店街では色々なものが売られている。
・ガンを予防する豆乳
・長径40cmの亀の子タワシ
・日本刀
・猟銃
・脂肪の偉大さを讃える本(無料)
商店街で刀や銃を売るのはちょっとどうか。
 
さて、そこから電車で太宰府に行き、いよいよオフ会は佳境に入るわけだが、そろそろおねむの時間である。今回のレポートはここまでとしたい。
ただ、ひとつ付け加えたいのは、「泰元」の鹿児島黒毛和牛。
temaはプロレタリアートとして、肉は赤身で脂肪が少なく噛みごたえのあるものを好んでいた。だが、だがしかし。
 これが霜降りというものか!
 そしてこれが和牛なのか!
ブルジョアジー万歳。
 
なお、食べ慣れないものを食べたためか、その後一週間、腹具合が悪い。