悪魔の辞典

temaは単語にこだわったりする。
本を読んでいても、単語の用法が気になることがある。
ただし、金田一先生に確認したことは無く、temaが勝手に決めている用法である。
 

真実と事実

真実とは、各個人の心が「本当」「本物」と感じる対象である
事実は、既に起こってしまった事柄である
最も大きな違いは、真実は心の内側にあり、事実は心の外側にある。
このため、真実は人の数だけあり、事実は1つしか無い。
 

嘘と誤り

嘘とは、真実と違うことである。
誤りとは、事実と違うことである
 
このため、「真実だが誤り」という事はあり得るし、「事実だが嘘」という事もあり得る。
例を示そう。
 

真実だが誤り

本気で信じている人が「果物だけ食べていれば糖尿病は治る」と言っても、嘘では無い。
ただし、誤りであることは10対1で賭けても良い。
 

事実だが嘘

「DHMOの話」は、事実だが嘘である。
DHMOを知らない人の為に、以前ボツにした記述を示す。
 

[トンデモ] 何にでも効く療法
 
NATROMさんの日記に、『「何にでも効く療法」は例外なくインチキであると考えたほうがよい。』という記述があった。
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20060509
 
たしかに、ほとんどの療法はインチキである。しかし、ごくまれに本物がある。
その一つが、DHMO(Dihydrogen Monoxide)である。
 
この物質の効果は、例えば以下のような動物実験でも確認可能である。
 
致死性の病気に罹患した動物を、2グループに分ける。一方のグループにはDHMOを与え、他方には与えないようにする。結果、与えなかったグループに比べ与えたグループは、明らかに長期間生きることができるのである。
 
実は臨床にも使われており、各地の癌センターでは、入院患者に対しDHMOを与えている。

上記の記述は事実である。しかし嘘である。

なお、本来のDHMOは以下を参照
http://www.komazawa-u.ac.jp/~kazov/Nis/etc/DHMO.html