チーズ・オフ

 
3月1日は、某氏の誕生日である。
めでたい。
本来ならばお祝いをしなくてはならないが、某掲示板オフ会とダブル・ブッキングした。
 
熟考の末、片方を延期して頂いた。
なお職場には「某氏の誕生日なので、早く帰ります」と言ってある。某氏の誕生日であることは嘘では無い。早く帰るのも嘘では無い。よってtemaは嘘をついてない。
 
会場のシンガポール料理店に行ってみると、平日だというのに満員である。
これは味も期待できるというものである。
だが、そもそも某掲示板のオフ会で、食事面での期待を裏切られた事が一度でもあったろうか、いや無い。
今回も、充分期待に応えてくれた。
 
まずはビールで乾杯。この一杯の為に生きてるねぇ、という感じである。
ただ、ピッチャーに描かれたマークが、ある日のスースー奴隷((c)西澤保彦)であった。temaはスースー奴隷が嫌いである。ちょいと気になったが、美味かったのは仕事帰りだったからか、皆と呑んだためなのか、はたまた中身が別物だったのか。
 
えびせんをつまみながらジョッキを干していると、生春巻がやって来た。
生春巻は、普通に美味しかった。問題は、次に登場したトム・ヤム・クンである。
トム・ヤム・クンは危険である。口にした人が次々に噎せるむせる。
喉の奥でトニー・ジャーが暴れているような状態である。
 
「すすってはダメです。食べるように飲むのです」
Kosukeさんの指導のもと再チャレンジするが、今度は鼻の方まで回って暴れるトニー・ジャー
危険ではあるが、美味い。トム・ヤム・クンといい河豚といい、危険なものほど美味いのはなぜだろうか。
 
「ドリアンも美味しいです」あきさんが言う。
確かにドリアンも危険である。ある小説では、地雷として使われていたくらいである。タイに行った時も5m以内には近寄らなかった。
それに比べ、なんと日本は平和なことか。すると、あきさんが言う。
「ドリアンは新宿の果物店で普通に売られてますよ」
日本が平和だったのは、昭和後期だけだったようだ。
 
店の壁に目を向けると、シンガポールの地図(と店員さんが言ってた)が張ってあった。
なんと、ボルネオ島の1/3くらいまでシンガポール領だと主張している。ひょっとして北方領土のように、「ボルネオ島シンガポール固有の領土です」と返還を求めているのだろうか?
そして壁には、王と王妃と思われる男女の写真も飾ってあった。だが、Wikipedeiaによれば、シンガポールに王様は居ない。
 
このシンガポール料理店のオーナ、実はマレーシア出身だと見た。シンガポールへ料理の修業に行ったオーナが、日本で店を開いたのだ。
temaの友人に、実家の弁当屋を継ぐべく、フランス料理の修業のためイタリアに留学した男が居る。それと同じくらい複雑な事情があるのだろう。
 
ジョッキを干しながら、料理は続き会話も続く。
・アルコールチェッカーは壊れやすい。現在3台目
・サテー(焼き鳥)が食べ放題というのは豪儀だ
・ウエイトレスさんの顔が小さい。八頭身である
・デザートは何だろう、マンゴープリンかな?
・えっ、たまご○○って、××歳だったの?
・実は、地下に眠るMさんは年下だった
・大文字ナンさんのパートナは年下にも程がある。犯罪だ
・ニトロを機内に持ち込むのは、犯罪であろうか?
 
他にも自然科学や社会・政治に関する深遠な議論が交わされたはずだが、覚えてないのが残念である。
 
今回ドタバタしてて、いやげものを準備できなかったのも心残りである。一方、カマンベールさんからは、美味しいお土産を貰った。
今回出席できなかったNATROMさんには、wadjaさんからニトロが贈呈された。不幸にも本人の手に渡る前に蒸発してしまったらしいが、いずれあの爆発力を味わっていただきたい。
 

顔のない敵 (カッパ・ノベルス)

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