家族

　
tema妻の実家に帰省してきました。
　
携帯もTVも電波が届かず、電話カプラー無しではwebにも繋げない。日頃とはちょっと違う暮らしがそこには在る。
自分達で建てた家に住み、自分達で布を縫った服を着、自分達で粉をこねてパンを焼き、自分達で作った碗に盛り付ける。
自給自足では無いが、衣食住が密接に家族と結びついている。現代の東京では存在しない暮らしである。
とはいえ50年くらい前なら、東京にもそのような暮らしが在った。
　
最近、事件が発生する都度「昔はこんな事は無かった」「昔は良かった」「昔の生活に戻ろう」という発言が目に付く。
勝手な発言である。一部のしきたりだけを戻したところで、問題は解決しない。鎖国して、総てのしきたりを戻さない限り、昔には戻れない。問題を解決するためには、別の方法が必要である。
　
ただ、そんな勝手な発言にtemaの心の一部は共感する。
問題を解決することが目的では無い。昔の生活に戻ることが目的なのだ。確かにTVもPCもリゾートも無かったが、それでも昔の生活に戻りたい心がある。
家族が強く結びつき、自然の美しさに触れながら暮らしている、その社会は不便だがとても魅力的なのだ。
　
ただし、１週間もしない内にジャンクフードが食べたくなるけれど。
　

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